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予備 役 将校 の 補充 が 必要 と さ れる 場合 は 、 前述 の 終末 試験 及第 証書 を 持っ た 一 年 志願 兵 出身 者 を 予備 役 編入 の 翌年 に 最低 3 か月 予備 見習 士官 として 勤務 演習 に 召集 し 、 最後 に 試験 を 行っ て 及第 し た 者 を 予備 少尉 として 任官 さ せ 、 試験 に 落第 し た 者 は 曹長 または 一等 軍曹 と なっ た 。

一 年 志願 兵 は 憲兵 科 ・ 屯田 兵科 以外 の 各 兵科 に 置か れ 、 軍 吏部 ( 後 の 経理 部 ) 、 衛生 部 、 獣医 部 の 予備 役 幹部 と なる 者 も 関連 する 兵科 に 入隊 し た 。

その後 、 一 年 志願 兵 出身 の 予備 役 将校 の 有用 性 は 日 露 戦争 で の 投入 事例 により 確固たる もの と なる 。

何 度 か の 条例 改正 ならびに 新 条例 により 兵科 や 衛戍 地 選択 の 自由 が 無くなり 、 納付 する 諸費 は 物価 に 合わせ 上昇 し 、 予備 役 期間 は 最終 的 に 6 年 4 か月 まで 延長 する など 細部 を 変更 し ながら も 、 明治 から 大正 時代 を 経 て 1927 年 ( 昭和 2 年 ) に 廃止 さ れる まで 一 年 志願 兵 制度 は 存続 し た 。

同 制度 は 1919 年 ( 大正 8 年 ) 12 月 より 一 年 現役 兵 と 改まり 1927 年 の 廃止 まで 予備 役 将校 の 補充 源 の ひとつ で あっ た 。

かわっ て 予備 役 士官 の 補充 に は 同時に 施行 さ れ た 改正 陸軍 補充 令 ( 勅 令 第 331 号 ) 第 52 条 で 幹部 候補 生 制度 が 定め られ た の で ある 。

幹部 候補 生 の 有 資格 者 は 年齢 17 歳 以上 28 歳 未満 ( 志願 する 年 の 12 月 1 日 時点 ) で 陸軍 大臣 の 定める 身体 検査 に 合格 の うえ 規定 の 条件 を 備え た 者 が 該当 し 、 かつ 配属 将校 が 行う 学校 教練 の 検定 に 合格 し 、 予備 役 および 後備 役 士官 と なる こと を 志願 する 者 と さ れ た 。

上 に 挙げ た 条件 に 適合 する 志願 者 から 選抜 の うえ 幹部 候補 生 が 採用 さ れ 、 陸軍 大臣 の 定め た 部隊 に 入営 し 部隊 内 で 予備 役 士官 として 必要 な 勤務 と 軍事 学 を 習得 し た 。

合格 者 は さらに 銓衡 ( せんこう ) 会議 の うえ 兵科 は 少尉 、 各部 は それぞれ の 少尉 相当 官 に 任じ られる 資格 を 得 て 、 幹部 候補 生 の まま 予備 役 に 編入 さ れ た 。

また 不 合格 者 も 下士官 に 適する と 判断 さ れ た 場合 、 そのまま の 階級 で 予備 役 に 編入 さ れ た 。

幹部 候補 生 に 採用 さ れ た 兵 は ただちに 一等 兵 の 階級 を 与え られ 、 採用 から 3 か月 で 成績 により 予備 役 士官 と なる 甲種 幹部 候補 生 ( 場合 により 甲 幹 と 略さ れる ) と 、 予備 役 下士官 と なる 乙種 幹部 候補 生 ( 場合 により 乙 幹 と 略さ れる ) に 区分 さ れ た 。

合格 者 は さらに 銓衡 会議 により 将校 ( 各部 の 場合 は 将校 相当 官 ) と なる 可否 の 決定 を 受け 、 予備 役 に 編入 さ れる 。

可 と さ れ た 甲種 幹部 候補 生 は 入営 し た 年 の 翌々年 に 召集 さ れ 入営 前 の 学歴 区分 により 1 か月 または 2 か月 の あいだ 予備 役 見習 士官 として 士官 勤務 に 服し 、 勤務 が 修了 する と 士官 ( 各 兵科 は 少尉 、 各部 の 場合 は 少尉 相当 官 ) に 任じ られる 資格 を 得る こと が でき た 。

乙種 幹部 候補 生 は 下士官 に 任じ られる 資格 を 得 て 予備 役 と なっ た 。

部隊 の 幹部 で ある 将校 と 下士官 は 現役 のみ で は 賄え ない ため 、 予備 役 将校 、 下士官 の 重要 性 が 強く 認識 さ れる よう に なっ た 。

動員 により 出征 し た 幹部 候補 生 ( あるいは 一 年 志願 兵 ) 出身 の 予備 役 将校 に は 優秀 な 者 も い た が 、 現役 将校 と 比べ 指揮 官 として の 任 に 堪え られる か が 疑わしい 者 も あっ た 。

同年 12 月 、 従来 の 制度 により 各 部隊 内 で 修業 を 終え 現役 満期 と なっ た 甲種 幹部 候補 生 は 、 そのまま 引き続い て 予備 役 見習 士官 として 召集 さ れ 、 豊橋 陸軍 教導 学校 、 陸軍 歩兵 学校 、 陸軍 工兵 学校 、 陸軍 経理 学校 など で 翌年 1 月 より 5 月 まで 集合 教育 を 受け た 。

甲種 幹部 候補 生 は 従来 の 各 部隊 内 で の 教育 から 集合 教育 に かわり 、 新た に 設立 さ れ た 陸軍 予備 士官 学校 を はじめ と する 各種 の 軍 学校 など ( 後述 ) で およそ 11 か月 の 教育 を 受ける と 定め られ た 。

およそ 4 か月 後 に 所属 先 の 将校 団 による 銓衡 会議 で 可決 さ れる と 、 少尉 に 任官 し 予備 役 に 編入 さ れ た 。

乙種 幹部 候補 生 は 採用 後 およそ 1 年 3 か月 の 後 に 試験 を 行い 、 その 成績 と 平素 の 勤務 成績 により 優秀 者 は 軍曹 と なり 予備 役 に 編入 さ れ た 。