帝国 で は 、 平面 宇宙 航行 機能 を 持つ 宇宙船 は すべて 空 識覚 に 基づく 、 制御 籠 手 ( グーヘーク ) を 介し た 操縦 を 前提 と し て いる ため 、 操艦 ・ 砲術 など を 担当 する 飛翔 科 翔 士 ( ロダイル・ガレール ) に なれる の は 、 生物 学 的 な アーヴ だけ で ある 。
アーヴ ( アーヴ 語 : Abh ) は 、 森岡 浩之 の SF 小説 『 星 界 の 紋章 』 シリーズ に 登場 する 架空 の 種 および 小説 中 の 架空 の 政体 「 アーヴ による 人類 帝国 」 の 支配 階級 の 総称 。
小説 における 一般 的 な “ アーヴ ” という 表現 は 、 こちら を 指す 。
彼ら が 「 原罪 」 と 呼び 、 後悔 する こと と なっ た この 事件 により 、 この とき まで は 「 同胞 ( カルサール )」 と 自称 し て い た 彼ら は アーヴ と 名乗り 、 出自 と 原罪 を 忘れ ない ため に 青 系 の 髪 を 保持 し 、 軌道 都市 の 文化 の 保存 ・ 継承 を 自ら の 目的 と し た ( その間 に 資料 や 言葉 は 大きく 変容 し て しまっ た が ) 。
その後 、 アーヴ は 武装 商人 として 他 星 系 と の 交易 により 情報 を 得 、 自給自足 により 勢力 を 拡大 し た ( 空間 放浪 時代 ) 。
その後 、 平面 宇宙 航法 を 発見 し た アーヴ は 技術 と 既得 権益 で ある 恒星 間 貿易 の 独占 の ため 、 建国 帝 アブリアル・ドゥネー により 「 アーヴ による 人類 帝国 」 建国 を 宣言 ( この 時 を 以 って 帝国 暦 元年 と する ) 、 他 の 星 間 国家 を 侵略 ・ 併合 し ながら 勢力 拡大 を 続け 、 今 に 至っ て いる 。
地上 人 を アーヴ として 認め て 以降 、 アーヴ の 祖先 に当たる 29 体 の 子孫 は 皇族 アブ リアル 以下 アーヴ 根源 二 九 氏族 と 名乗っ て いる ( アブ リアル を 除い て アーヴ 根源 二 八 氏族 と も 言う ) 。
この 能力 の ため 、 頭 環 を 装着 し た アーヴ 種族 に対して は 、 後方 や 上方 から で あっ て も 、 気付か れ ない よう に 近付い たり 尾行 する の は 非常 に 困難 で ある 。
アーヴ は 空 識覚 を 、 自分 たち と 地上 世界 出身 者 と で 一線 を 画する 存在 と 考え て おり 、 地上 世界 出身 者 が 遺伝子 調整 により 空 識覚 器官 を 持つ こと を 許さ ず 、 持っ た もの は 国民 に すら なれ ない ( それ 以外 の 青 髪 、 不老 長命 など の 遺伝子 調整 は 認め られ て いる ) 。
アーヴ に は 皇帝 に対する 絶対 的 な 心服 や 忠誠 という 概念 が 無く 、 しばしば 皇帝 や 皇族 は 揶揄 の 対象 と なる 。
ある 皇帝 が 不敬 罪 を 作っ た が 、 実際 に 運用 する と アーヴ 貴族 の 大半 を 逮捕 し なけれ ば なら なく なる ため 死文 化 し て いる という エピソード も ある 。
その 一方 で 組織 ・ 帝国 へ の 反抗 が 起き た こと も 無く 、 これ は アーヴ に 植え付け られ た 宿命 遺伝子 による もの で ある 。
この ため アーヴ の 歴史 に ( 地上 人 主体 の 地上 軍 による 反乱 を 除き ) 内乱 は ない 。
実際 に 皇帝 ないし 船 王 を アーヴ が 抹殺 し た ( しよ う と し た ) 例 は 、 アーヴ 黎明 期 に 初代 スポール ら が 、 初代 船 王 で ある " 名 も 無き アブ リアル " を 殺害 し た 例 が 記録 さ れる のみ で ある が 、 これ は その " 名 も 無き アブ リアル " が 、 自ら 機能 停止 を 望ん だ が 故 の こと で ある 。
クー・ドゥリン ( 会社 の 経営 権 を 巡っ て 父親 を 叔父 に 殺害 さ れ た ) など の よう に 、 こうした アーヴ の 側面 を 非 人間 的 で 、 アーヴ が 人間 で は ない 証拠 だ と 主張 する 者 も いる 。
そして 元来 は 宿命 遺伝子 は 、 アーヴ に 母 都市 へ の 服従 を 強いる 目的 で 作ら れ た もの で ある 。
しかし 宿命 遺伝子 による 「 仲間 へ の 強い 帰属 意識 」 は 、 母 都市 に対して で は なく 、 むしろ アーヴ の 集団 に対して 向け られる よう に なっ て しまっ た 。
結果 として アーヴ は 母 都市 と 決別 し 、 ついに は 懲罰 を 恐れる あまり 母 都市 を 滅ぼす に 至る 。
しかし その 事 は アーヴ にとって 深刻 な 種族 的 トラウマ として 、 長い 年月 を 経 た 後 も 彼ら に 残さ れ て いる 。
また 上述 の 通り 、 少なくとも アーヴ の 間 で の 権力 闘争 や 叛乱 を 阻止 する 効果 は あっ た よう で ある 。