また 、 鉋台 の うち 、 刃 が 組み込ま れ て いる 側 の 端 を 「 台頭 」 、 反対 側 の 端 を 「 台尻 」 と いい 、 加工 材 と 接する 部分 を 「 下端 」 と いう 。
鉋身 を 出す に は 鉋身 の 頭 ( 刃 の 反対 側 の 部分 ) を 叩い て 出し 、 反対 に 引っ込める に は 台頭 ( 刃 の 取り付け られ て いる 側 の 鉋台 の 先端 ) を 叩い て 調整 する 。
鉋 に は 二 枚 刃 と 、 一 枚 刃 の 鉋 が あり 、 二 枚 刃 の 鉋 は 、 逆 目 を 止める 為 に 明治 時代 に 西洋 鉋 から 移入 さ れ た 技術 で ある 。
一 枚 刃 で 逆 目 を 止める 為 に 刃 口 を 調整 する の は 極めて 高度 な 技術 が 要求 さ れる が 、 二 枚 刃 で は 簡単 に 逆 目 を 止める 事 が 可能 で ある 。
この 鉋 は 材料 と 鉋台 の 接地 面積 が 少なく 、 台 の 減り が 極めて 早い ため 、 刃 口 に 真鍮 等 の 金属 を 用いる 事 も 多い 。
∟ 面 の 内側 を 削っ たり する ため の 鉋 で 、 刃 が 左側 面 、 右側 面 どちら か 一方 に 付い て おり 、 際 側 の 仕上げ を 重視 する ため 、 際 部分 の 刃 を 尖ら せ て 加工 材 に 先 に 切れ込む 様 に なっ て いる 。
∟ 面 の 内側 を 削っ たり 、 小口 台 と 併用 、 又は 単体 で 小口 を 削る ため の 鉋 で 、 刃 が 左側 面 、 右側 面 どちら か 一方 に 付い て いる 。
際 鉋 と 似 て いる が 普通 の 台 鉋 と 似 た 刃 を 斜 に 仕込ん で いる 所 に 違い が あり 、 刃 の 傾斜 が 逆 に 成っ て い て 、 際 が 最後 に 切れる 様 に 成っ て いる 。
主 に 鉋台 を 調整 ( 台 を 直す ) する 小 鉋 で 刃 は 台 に対して ほぼ 直角 に 仕込ん で ある 。
一般 に は 刃 巾 、 7 分 を 多く 使う が 、 5 分 ~ 1 寸 2 分 位 の 巾 もの も ある 。
刃 が 左側 面 、 右側 面 どちら か 一方 に 付い て おり 、 それぞれ に 大小 が ある 。
糸 面 から 大きな 面 まで ガイド によって 正確 に 取れる 鉋 で 、 45 ° の 角度 で 面取り する 自由 角 面取り 鉋 が 一般 的 で ある が 、 外丸 面 、 内丸 面 、 几帳面 、 平 几帳面 、 坊主 面 、 銀杏 面 、 自由 猿面 、 剣先 面 、 胡麻 柄 面 、 入子 面 、 片 紐 面 など 、 面 の 種類 に 応じ た 鉋 を 揃え なけれ ば 成ら ない 鉋 で 、 使用 者 自ら 刃 を 面 の 形 に 加工 し たり 、 複数 の 刃 を 用い て 複雑 な 面 を 取る 鉋 を 自作 する 事 も ある 。
=== 飛行機 鉋 ( ひこ う きか ん な ) === 組子 や 障子 の 桟等 を 数 本 まとめ て 同じ 厚み に 削る 為 の 鉋 で 、 平 鉋 の 下端 の 両側 に 取りはずし 可能 な 定規 を 付ける 事 と 、 材料 の 浮き上がり 防止 の 為 に 刃 口 前方 に バネ で 加工 材 を 押さえつける 機構 が 付く 。
雄 木 用 の 刃 に は 、 二 枚 の 刃 を 並べて 仕込ん だ もの も あり 、 また 凹凸 の 形 に は 台形 や 半 丸 など 幾つ か の 形 が ある 。
この 鉋 も 台 の 減り が 極めて 早い ため 、 刃 口 に 真鍮 等 の 金属 を 用いる 事 も 多い 。
堅 木 や 唐木 を 加工 する 為 に 用い られる 鉋 で 、 刃 の 鎬面 が 上面 を 向く 様 に 台 に 仕込ま れ て おり 、 切削 角 が 60 ° 以上 ある 。
また 立ち 鉋 の 刃 を 逆 に 入れ た 返し 刃 立 鉋 も 存在 する 。
この 形式 の 鉋 は 刃 裏 の 先端 まで 台 の 背中 馴染 が 接触 し て いる ため 、 切削 時 の 刃先 の 振動 が 抑え られ 刃先 に 負担 が かかる 堅 木 や 唐木 を 通常 の 仕込み の 鉋 に 比べ て 綺麗 に 削る 事 が 出来る 。
平 鉋 と 同じ 構造 で 、 刃 幅 3 寸 から 5 寸 程度 の もの が 多い 。
刃 の 幅 が 広い ため 鉋枕 や 、 削り ムラ の 無い 仕上げ が 可能 な 鉋 で ある 。