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艦上 機 が 連続 し て 着 艦 し て くる 空母 で 実用 的 に 使用 できる 制動 装置 を 持っ た 横 式 アレスティング・ワイヤー を 最初 に 装備 し た の は 「 ベアルン 」 と 言わ れ 、 アメリカ は 空母 へ の 実用 搭載 で は 遅れ を 取っ た 。

一方 イギリス において は 、 当初 横 式 アレスティング・ワイヤー の 制動 装置 実用 化 に 懐疑 的 で 、 すぐ 実用 化 できる 方式 として 縦 式 の アレスティング・ワイヤー が 装備 さ れ 、 それ に あわせ 艦上 機 に も 主 脚 の タイヤ 間 に 櫛形 に 5 本 ~ 10 本 の フック が 並ぶ 形状 の アレスティング・フック が 装備 さ れ て い た 。

式 の アレスティング・ワイヤー は 現在 の よう に アレスティング・フック を 直角 に 引っ掛け て 制動 さ せる もの で は なく 、 百 本 ほど の 進行 方向 と 平行 の ワイヤー と 機体 側 フック と の 間 に 生じる 摩擦 によって 速度 を 減じる もの で あっ た 。

しかし この 縦 式 は 制動 能力 に 著しく 劣り 、 横滑り し た 機体 が 甲板 から 転落 する 事故 など も 多発 し た ため 、 一時 イギリス 海軍 は 制動 装置 の 使用 禁止 を 命じる ほど で あっ た 。

「 ベアルン 」 の 成功 を 知っ て 横 式 アレスティング・ワイヤー の 制動 装置 の 開発 を 行い 、 1929 年 から 「 フューリアス 」 に 横 式 を 装備 し て 実験 を 開始 、 結果 が 良好 で あっ た ため 空母 を 建造 し て い た 諸国 の 中 で は 最後 と なる 1931 年 以降 順次 イギリス 空母 も 横 式 アレスティング・ワイヤー を 装備 し て 、 艦上 機 に も 現在 と 同 形態 の アレスティング・フック が 装備 さ れる こと と なっ た 。

日本 は 当初 、 空母 建造 の 手本 を イギリス に 求め て い た ため 、 「 鳳 翔 」 など ごく 初期 の 空母 に は イギリス と 同様 の 縦 式 アレスティング・ワイヤー が 装備 さ れ 、 艦上 機 に も 縦 式 用 の 櫛形 アレスティング・フック が 装備 さ れ て い た 。

しかし 当然 の こと ながら 制動 能力 が 悪かっ た こと も イギリス 同様 で あっ た ため 、 1930 年 に フランス より フュー 式 横 制動 装置 を 輸入 し て 「 加賀 」 に 横 式 アレスティング・ワイヤー を 装備 し て 実験 を 行う とともに 、 同 装置 を 海軍 及び 萱場 四郎 など で 研究 し て 制動 装置 の 国産 化 を 図っ た 。

1931 年 に は 萱場 式 国産 横 制動 装置 が 完成 し 赤城 に 横 式 アレスティング・ワイヤー を 装備 、 その後 も 改良 を 重ね 以後 すべて の 空母 は 横 式 アレスティング・ワイヤー を 、 艦上 機 は 横 用 アレスティング・フック を 、 装備 する こと と なっ た 。

こうして 第 二 次 世界 大戦 開戦 時 に は 、 世界 の 空母 と 艦上 機 は すべて 、 現在 と 同様 の 横 式 アレスティング・ワイヤー と 対応 アレスティング・フック を 持ち合わせ て い た 。

現代 の アレスティング・ワイヤー の 原型 で ある 横 式 アレスティング・ワイヤー は 、 1911 年 1 月 18 日 に アメリカ で 行なわ れ た 装甲 巡洋艦 「 ペンシルベニア 」 へ の 世界 最初 の 着 艦 実験 において 既に 装備 さ れ て い た 。

試験 に 用い られ た カーチス 複葉 機 に も 現代 の 物 の 原型 の 横 用 アレスティング・フック が 装備 さ れ て い た 。

イギリス は 「 ペンシルベニア 」 の 成功 を 知っ て い た ものの 、 ワイヤー 制動 装置 の 実用 化 に 懐疑 的 で あっ た ため 横 式 は 採用 せ ず 、 着 艦 機 の 進行 方向 に対して 平行 に 、 空母 の 飛行 甲板 上 で 艦 尾 から 艦 首 に 百 本 程度 配置 さ れ た ワイヤー の うち の いくつ か に 主 脚 の タイヤ 間 に 設け られ た 5 本 ~ 10 本 の 櫛 状 の フック を 引っかけ 、 フック と の 連続 的 な 摩擦 で 制動 距離 を 縮める 方式 で 実用 化 し た 。

いわゆる 縦 式 の アレスティング・ワイヤー で ある 。

大日本帝国 海軍 も イギリス に 倣い 、 空母 「 鳳 翔 」 など に この 縦 式 アレスティングワイヤー を 設置 し て い た 。

一方 フランス 海軍 で は 空母 「 ベアルン 」 において 、 「 ペンシルベニア 」 が 成功 し た の と 同じ 方式 で ある 横 式 を テスト し 、 ワイヤー の 制動 装置 の 実用 化 を 図っ た 。

大日本帝国 海軍 は 1930 年 に フランス から フュー 式 ワイヤー 制動 装置 を 輸入 し て 空母 「 加賀 」 に 横 式 アレスティング・ワイヤー を 設置 、 テスト を 行う とともに 制動 装置 の 研究 と 国産 化 に 取り組み 、 海軍 と 萱場 四郎 によって 1931 年 に は 国産 の 萱場 式 制動 装置 の 実用 化 に 成功 、 空母 「 赤城 」 の 甲板 に 横 式 アレスティング・ワイヤー とともに 装備 し た 。

以後 も 研究 を 続け 、 日本 の 空母 は すべて 横 式 アレスティング・ワイヤー 装備 と なる 。

これ に 伴い 艦上 機 側 の アレスティング・フック も 横 式 用 の もの に 交換 さ れ て いる 。

アメリカ 海軍 において は 、 ワイヤー 制動 装置 の 実用 化 に 苦労 し た ものの 、 当初 より 一貫 し て 横 式 アレスティングワイヤー が 使用 さ れ た 。

そして イギリス 海軍 も 「 ベアルン 」 の 成功 を 受け て ワイヤー 制動 装置 の 開発 に 取り組み 、 まず 1929 年 から 「 フューリアス 」 に 横 式 を 装備 し て 実験 を 開始 、 結果 が 良好 で あっ た ため 空母 を 建造 し て い た 諸国 の 中 で は 最後 と なる 1931 年 以降 順次 イギリス 空母 も 横 式 アレスティング・ワイヤー を 装備 し て いっ た 。