その後 20 年 近く 松本 原作 の テレビ アニメ は 実現 し なかっ た 。
往年 の 松本 アニメ ブーム で 育っ た クリエイター により 、 1990 年代 後半 以降 、 再び 松本 作品 を 原作 と し た アニメ の リリース が 活発 と なっ た 。
日本人 初 の 「 宇宙 へ 行っ た 宇宙 飛行 士 」 と なっ た 秋山 豊 寛 は 松本 作品 『 ワダチ 』 の 解説 を 執筆 し て いる 。
特に 手塚 治虫 の 初期 の 希少 な 漫画 本 を 多く の 資料 と共に 保管 し 、 手塚 本人 も 自作 を 探す 必要 が ある とき は まず 松本 に 問い合わせ て い た 。
自 作品 の パチンコ 化 に も 精力 的 に 取り組ん で おり 、 大手 パチンコ メーカー 三共 と の コラボレーション " SANKYO× 松本 零 士 " として CR フィーバー 大 ヤマト 、 CR フィーバー 銀河 鉄道 物語 、 CR フィーバーキャプテンハーロック の 3 シリーズ の パチンコ 機 が 登場 し て いる 。
なお 松本 零 士 は 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 の 著作 権 を 保持 し て い ない こと から 「 大 ヤマト 」 で は 登場 人物 や 乗り物 を わずか に 変え て 、 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 の 主題歌 を 流す " 類似 品 " として の 登場 と なっ た が 東北新社 から 訴訟 を 起こさ れ 、 業者 が 和解 金 2 億 5 千 万 円 を 支払う こと に なっ た ( 後述 の 「 宇宙 戦艦 ヤマト 裁判 」 も 参照 の こと ) 。
デビュー から 1968 年 まで は 本名 の ひら が な 表記 で ある 松本 あき ら の ペンネーム を 使用 。
松本 零 士 名義 は 1965 年 から 松本 あき ら 名義 と 並行 し て 使い 始め 、 1968 年 に 松本 零 士 に ペンネーム を 一 本 化 し た 。
松本 零 士 作品 に は 「 ハー ロック 」 や 「 トチロー 」 「 エメラルダス 」 の よう に 、 複数 の 作品 に 登場 する キャラクター が 存在 する 。
松本 本人 曰く 「 同じ 俳優 が 演じ て いる 」 の で あり 「 ( 描い て いる と ) 自然 と そう なる 」 と の こと で ある 。
自身 の 飼い 猫 を モデル に し た 「 ミー め 」 あるいは 「 ミー くん 」 という トラジマ の 猫 と 、 首長 で 奇声 を 発する 怪 鳥 「 トリ さん 」 は 松本 零 士 作品 に しばしば 登場 する 動物 キャラクター で ある 。
なお 、 原作 者 の 松本 自身 も 自ら の アニメ 映画 など で カメオ 出演 し て いる 。
松本 が 著作 権 に 強硬 な の は 、 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 や 戦争 もの など を 描く 際 に は 戦没 者 や 民族 感情 に 細心 の 注意 を 払っ て 配慮 し て いる のに 、 自分 の あずかり 知ら ぬ ところ で 、 第三者 によって 自分 の 創作 が 意図 に 反し た 使わ れ 方 を さ れる の が 我慢 でき ない こと が 一因 だ と いう 。
自作 を 笑い の ネタ に し た パロディ 的 な 引用 に も 、 むしろ 松本 自身 が 面白 がっ て 快く 許諾 する 傾向 に ある 。
松本 は 『 スター・ウォーズ 』 の 企画 書 の レイア 姫 の 初期 設定 は 『 宇宙 海賊 キャプテンハーロック 』 の 有紀 蛍 と 類似 し て おり 、 同 作品 の 初期 企画 に 自作 が 影響 を 与え た と 発言 し て いる が 、 松本 が 「 自身 の 作品 の 影響 を 受け た 」 と する 作品 の 中 に は 、 本当に 影響 を 受け た もの か どう か 不明 な もの も 含ま れ て いる 。
松本 零 士 は 1976 年 頃 に 、 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 の 原作 について 、 企画 ・ 原案 は プロデューサー の 西崎 義 展 で あり 、 自分 は 基本 ストーリー や アイデア の ほとんど を 出し た が 共同 作品 で も あり 、 原作 について は 判断 でき ず 曖昧 で ある と 述べ て い た 。
そもそも 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 は 自作 『 電光 オズマ 』 の 「 宇宙 戦艦 大和 の 巻 」 が 原型 で ある という の が 松本 の 説明 で ある 。
松本 側 が 原作 と 主張 し た 『 電光 オズマ 』 『 光速 エスパー 』 、 『 ヤマト 』 の 「 創作 ノート 」 、 そして 『 冒険 王 』 連載 の 漫画 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 の いずれ も 原作 で は ない と 否定 さ れ 、 なおかつ 松本 は アニメ の 製作 過程 において も 部分 的 に しか 関わっ て い ない として 、 東京 地方裁判所 は 西崎 を 著作 者 と 認定 し 、 松本 側 の 全面 敗訴 と なっ た 。
控訴 審 中 の 2003 年 に 法廷 外 和解 し て 、 松本 と 西崎 の 両者 とも が 著作 者 という 合意 を 交わし た が 、 西崎 が 筆頭 著作 者 で あり 代表 し て 著作 者 人格 権 を 有する こと に なり 、 松本 は 西崎 の 同意 なし に 『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 シリーズ の 新作 を 作れ ず 、 また 、 西 﨑側 が 許諾 し た ヤマト 新作 について は 松本 は 自分 の 権利 を 行使 でき ない こと に なっ た 。
『 宇宙 戦艦 ヤマト 』 シリーズ の 翻案 にあたる 実写 映画 『 SPACE BATTLESHIP ヤマト 』 や 第 1 作 の リメイク で ある 『 宇宙 戦艦 ヤマト 2199 』 で も 、 西崎 が 原作 者 として クレジット さ れ 、 松本 の 名 は 表示 さ れ なかっ た 。