これら の 藩 は 仙台 藩 から も 一門 の 家格 を 与え られ て 仙台 城下 に 屋敷 を 持っ て い た 。
また 、 仙台 藩 の 分家 として 伊予 国 に 政 宗 の 長男 ・ 秀 宗 を 藩 祖 と する 宇和島 藩 と その 支藩 ・ 吉田 藩 が ある が 、 宇和島 藩 領 は 秀 宗 の 大 坂 の 陣 における 軍功 に対して の 新 恩 給与 で あり 、 仙台 藩 から の 分 知 による 支藩 で は ない 。
明治 元年 ( 1868 年 ) 、 明治 政府 より 戊辰戦争 の 責任 を 問わ れ て 減 封 さ れ た 仙台 藩 は 、 以下 の 変遷 を たどっ た 。
仙台 藩 から 没収 さ れ た 白石 城 に 盛岡 藩 が 転 封 し た こと で 白石 藩 が 発足 し た が 、 わずか 半年 で 盛岡 に 復帰 し た ため 、 同地 に は 白石 県 ( のち 角田 県 に 改称 ) が 設置 さ れ た 。
仙台 藩 として 存続 し た 地域 は 廃藩置県 で 仙台 県 と なっ た 。
仙台 県 は 角田 県 および 登米 県 の 一部 を 編入 の のち 宮城 県 に 改称 し 、 現在 に 至る ( 磐城 国 の 地域 は 平 県 に 、 玉造 郡 と 登米 県 の 残部 は 一関 県 に 編入 さ れ た 時期 も ある 。
また 、 仙台 藩士 の 伊達 邦 成 が 胆振 国 有珠 郡 ( 後 に 虻田 郡 、 室蘭 郡 も 領有 ) 、 石川 邦光 が 胆振 国 室蘭 郡 、 片倉 邦 憲 が 胆振 国 幌別 郡 、 伊達 邦 直 ・ 伊達 宗広 ・ 亘理 胤 元 が 石狩 国 空知 郡 を それぞれ 領有 し た 。
仙台 藩 で は 藩士 の 禄 として 、 一般 の 藩 で は 禄 米 が 与え られる の と は 違い 、 知行 地 を 与える 制度 を 取っ て い た 。
仙台 藩 は 大藩 で ある ので 、 その 家臣 に も 3 万 石 ・ 2 万 石 といった 大名 級 の 知行 地 を 持つ 者 も い た 。
仙台 藩 で は 上級 家臣 を 一門 、 一家 、 一族 、 準 一家 、 着座 、 太刀 上 、 大番 と 7 つ の 家格 に 分類 し た 。
また 、 藩士 は 藩 内 に 散らばる 城 ・ 要害 ・ 館 ・ 所 ・ 在所 に 居住 し 、 仙台 に 屋敷 を 持っ て い た 。
仙台 藩 の 南側 は 、 城下町 ・ 仙台 に 到る 3 つ ルート ( 海 側 から 、 陸前 浜 街道 ・ 阿武隈川 沿い ・ 奥州 街道 ) の 縦 深 防御 が 中心 で 、 それら の ルート の 結節 点 に も 重要 な 城 ・ 要害 が 置か れ た 。
仙台 城 自体 は 、 北 から 東側 にかけて 広瀬川 に 囲ま れ 、 その 内側 に は 北 に 二の丸 空堀 、 東 に 二の丸 土 塁 、 三の丸 水 濠 など が 築か れ た 。
1610 年 頃 に 仙台 を 訪ね た ビスカイノ は 、 仙台 城 の こと を 当時 の 日本 で 最も 強固 で 最良 の もの の 一つ で ある と 本国 に 報告 し て いる 。
仙台 城下町 は 当然 防御 戦 を 前提 に 都市 計画 さ れ て いる 。
奥州 街道 は 仙台 城下 の 中心 で 仙台 城 大手 門 に 連なる 芭蕉 の 辻 まで の 間 、 何 度 か 折れ曲がる 地点 が あり 、 直進 でき ない よう に なっ て いる 。
仙台 の 北側 に は 東西 に 連なる 「 松島 丘陵 」 が あり 、 仙台平野 を 南北 に 分断 し て いる 。
松島 丘陵 の 北側 は 、 広大 な 仙北 平野 と なっ て いる ため 、 防衛 に は 仙台 藩 南側 の よう な ルート 沿い の 「 縦 深 防御 」 で は なく 、 「 防衛 ライン 」 を 横 方向 ( 東西 ) に 引く こと に なる 。
仙台 藩 内 に は 、 長期 籠 城 戦 を 見据え た 大 規模 な 城 および 港湾 が 合計 4 ヶ所 あっ た 。
また 、 仙台 藩 で は 太刀 上 以上 の 家格 による 地方 知行 の 対象 地 を 給 人前 ( きゅう に ん まえ ) と も 称し 、 百姓 の 土地 を 支配 し て 租税 を 納め させる 「 百姓 前地 」 と 給人 名 請地 ( 家臣 自身 の 私有地 が 近世 以後 も 安堵 さ れ て 給 地 に 編入 さ れ た もの ) に 由来 し て 自ら の 家臣 ・ 奉公人 に 耕作 さ せ たり 、 小作 地 として 経営 する 「 奉公人 前地 」 に 細分 化 さ れ て い た 。