金色 に 輝く 烏 で あり 、 アーヴ 根源 二 十 九 氏族 の 一つ 、 スポール 氏 の 紋章 と さ れる ( ガサルス の 下 に は 、 皇族 で ある アブ リアル を からかう 文言 が 書か れ て いる ) 。
伝説 上 の 存在 で あっ た が 、 アーヴ の 得意 と する 遺伝子 改造 の 結果 、 実際 に 金色 の 烏 が 産み 出さ れ 、 レトパーニュ 大 公爵 城 館 に 九 羽 現存 する 。
前作 『 星 界 の 紋章 』 全 3 巻 が 、 「 アーヴ による 人類 帝国 」 と 「 人類 統合 体 」 と の 間 の 戦争 の 発端 と 、 それ に 巻き込ま れ た 「 帝国 の 王女 」 ラフィール および 地上 人 から アーヴ 階級 に なっ た 少年 ジント の 逃避行 を 描い た 一連 の 長編 物語 と すれ ば 、 『 星 界 の 戦旗 』 は その後 、 「 アーヴ による 人類 帝国 」 に あっ て 軍人 として 職務 に 就く よう に なっ た 2 人 が 、 アーヴ の 貴族 として の 義務 に 追わ れ つつ 、 その 中 で 出 遭う トラブル や 交流 を 綴っ た もの で ある 。
「 アーヴ による 人類 帝国 」 と 「 3 ヵ国 連合 」 と の 戦争 は 、 当初 こそ 連合 側 に 帝都 ラクファカール 目前 まで 攻め込ま れ た ものの 、 時間 を かけ て 帝国 史上 最大 の 艦隊 を 整備 し た 帝国 側 に 有利 に 展開 し て い た 。
一方 、 アーヴ 帝国 の 皇帝 ラマージュ は 、 中立 を 宣言 し て い た ハニア 連邦 大使 ティン・クイハン から 密約 の 話 を 持ちかけ られる が 、 これ は 帝国 の 命運 を 決し かね ない 重大 な もの で あっ た 。
『 紋章 』 と 同様 に 各 話 冒頭 の ナレーション は アーヴ 語 による もの 。
4 ヵ国 連合 ( よん かこ くれ ん ご う 、 アーヴ 語 : 、 仮名 表記 : ブルーヴォス・ゴス・スュン 、 ラテン 文字 表記 : Brubhoth Gos Synr ) と は 、 森岡 浩之 作 の 小説 『 星 界 の 紋章 』 および 『 星 界 の 戦旗 』 に 登場 する 星 間 国家 間 の 軍事 同盟 で 、 正式 名称 は ノヴァ シチリア 条約 機構 と 言う 。
『 4 ヵ国 連合 』 と は アーヴ 側 の 呼称 で あり 、 彼ら 自身 は 民主 主義 諸国 と 呼ぶ こと を 好ん で いる 。
遺伝子 改造 によって 誕生 し た 新た な 人種 で ある アーヴ は 、 それ を 危惧し 、 人類 社会 を 統一 する こと で 航法 技術 を 力 で 独占 する べく 、 アーヴ による 人類 帝国 建国 を 宣言 し て 他 星 系 の 併呑 に 奔走 し た 。
しかし 、 アーヴ の 目論見 は 外れる こと に なる 。
その後 、 アーヴ の 危惧 は 的中 し 、 平面 宇宙 航法 を 導入 し た 星 系 による 星 間 国家 が 多数 誕生 し て は 統合 ・ 分裂 を 繰り返し た 。
一方 、 アーヴ の 方 も 時には 紛争 の 当事者 に なり 、 皇帝 2 人 と 皇太子 7 人 など の 犠牲 と 引き換え に 多数 の 星 系 を 併呑 し た 。
そして 最終 的 に 、 アーヴ 帝国 の ほか に 天 河 銀河 に 存在 する 星 間 国家 は 4 つ だけ と なっ た 。
帝国 暦 940 年 、 4 カ国 は アーヴ 帝国 に 対抗 する ため に 人類 統合 体 の ノヴァ シチリア 星 系 において ノヴァ シチリア 条約 を 締結 。
その間 に 、 4 ヵ国 連合 は アーヴ 帝国 を 一気に 覆滅 する ため 、 帝国 から 最短 距離 の 「 門 」 を 捜索 する イオラオス 作戦 を 開始 し ( 同 作戦 の 開始 時期 は 不詳 で あり 、 ノヴァ シチリア 条約 締結 前 に 開始 し て い た 可能 性 も ある ) 、 2 つ の 「 門 」 を 発見 。
これ に対し 、 アーヴ 帝国 皇帝 ラマージュ は 連合 へ の 宣戦 を 布告 。
4 ヵ国 中 、 もっとも 「 自由 と 民主 主義 」 の 布教 に 熱心 で あり 、 それ ゆえ か 4 ヵ国 の 中 で アーヴ と その 帝国 を 反 民主 的 で ある と 特に 憎み 、 敵対 的 で ある 。
また 、 アーヴ へ の 憎悪 の あまり 、 反 民主 主義 と は 直接 関係 無い よう な アーヴ 的 な 要素 まで も 嫌 悪し 徹底的 に 排除 ・ 差別 する 政策 が 公然 と 行わ れ て おり 、 かえって 自由 と 民主 主義 を 損なう 結果 を 生み出し て いる 。
占領 し た スファグノーフ 侯 国 の 惑星 クラスビュール の 一般 住民 に対して も 、 髪 を アーヴ 風 に 青く 染める 行為 を 「 帝国 に 隷属 的 な 奴隷 民主 主義 の 表れ 」 と 決めつけ た 上 で 「 人類 に 相応しい 色 に 染め直す 」 よう に 指示 し 、 指示 を 無視 し 続け た 市民 の 髪 を 強制 的 に 刈り取る など の 行為 が 行わ れ て い た 。
数多 ある 星 間 国家 の 中 で 帝国 暦 959 年 段階 において 唯一 、 当時 の アーヴ 帝国 の 帝都 ラクファカール に 大使 を 置い て い た 。