キャロル 解散 後 も この 契約 が 残り 、 フォノグラム から 千 数 百 万 の 違約 金 を 請求 さ れ 、 矢沢 は 単身 、 CBS ソニー に 行っ て 移籍 の 契約 を まとめ 、 CBS ソニー から 借金 を し て キャッシュ で フォノグラム に 違約 金 を 払っ た 。
「 オリジナル アルバム は 三 枚 しか ない のに 、 キャロル の 承諾 も なし に 曲 順 を 変え て 、 タイトル を 変え て 、 ジャケット を 変え て 、 さも ニュー アルバム の よう に 見せかけ て 新しい アルバム を 作っ て き た 。
彼ら は キャロル の ロックバンド という 以上 の 新 時代 の ヒーロー たる 存在 感 に いち早く 着目 、 篠山 は 『 リブ・ヤング !』 出演 時 から キャロル を マーク し 、 キャロル を 被写体 として フォト ・ セッション を 続け 、 その 作品 は ディスク ジャケット や 宣伝 用 写真 として 用い られ た 他 、 『 週刊 プレイボーイ 』 が 毎週 グラビア に 掲載 。
キャロル の ビジュアル ・ イメージ 作り に 一役 買っ た 。
当時 キャロル の メンバー は ライブ の 前 に 大量 に 酒 を 飲み ステージ に 上がっ た 。
これ によって キャロル は 失神 する ほど の 強烈 な ステージ を する という 噂 が 飛び交い 、 キャロル 人気 に 拍車 を かけ た 。
1973 年 、 NHK の ディレクター だっ た 龍 村 仁 が ドキュメンタリー 『 キャロル 』 を 制作 し た が 、 放映 の 是非 を 巡っ て NHK 上層 部 と 揉め 、 大きな 社会 問題 に なっ た 。
この 事件 は 、 キャロル が ひとつ の ロックンロール バンド を 超え て 、 社会 現象 として 1 つ の 色 に 塗り替え た 。
この 頃 から キャロル の コンサート は 軒並み ソールドアウト と なり 、 パニック 状態 と なる 。
ジョニー は 著書 で 「 ドラッグ を 始め た の は 、 キャロル が デビュー し て すぐ の ころ 」 と 書い て おり 、 当時 ドラッグ に 依存 する 生活 ぶり で 破綻 を きたし て い た こと も あり 人気 絶頂 時 の ツアー 中 、 京都 公演 出発 の 朝 に 失踪 、 1973 年 11 月 23 日 ~ 1974 年 2 月 中旬 まで 行方 不明 と なっ た 。
解散 ライブ の テレビ 放映 は 、 同年 7 月 12 日 に TBS テレビ 『 特番 ぎん ざ NOW !』 という 番組 で 1 時間 枠 が 組ま れ 「 グッ バイ ・ キャロル 」 という タイトル で 放送 さ れ た {# tag : ref | この 放送 で 無かっ た 「 涙 の テディー・ボーイ 」 「 やりきれない 気持ち 」 を 追加 し た 物 が 後に ビデオ と レーザー ディスク で 発売 。
1970 年代 前半 、 吉田 拓郎 、 かぐ や 姫 など の 活躍 で 興隆 する フォーク 勢 と は 対照 的 に 、 マイナー な 存在 に 甘んじ て い た 日本 の ロック シーン にとって 一筋 の 光明 と なっ た の が キャロル だっ た 。
単なる サブ カルチャー で しか なかっ た 日本 の 於け る ロック という 分野 も 、 キャロル の 成功 によって 一気に その道 が 開か れ た 。
それ まで の ロック ・ リスナー の メイン 層 は ハイティーン で 、 長髪 に ジーパン 姿 が ロック ・ ファッション の 定番 で あっ た が 、 リーゼント に 革 ジャン 姿 の キャロル の 登場 は 、 コンサート 会場 に リーゼント 族 や 女の子 たち を 動員 さ せ 、 ロック ・ リスナー 層 を 一気に " 女 ・ 子供 " まで に 広げる こと に 成功 し た 。
この 時代 、 他 の ロックバンド の 多く が 、 同 時代 の 英 米 の ロックバンド を 模 し て 、 技巧 重視 の 音楽 を 展開 し た こと に対して 、 キャロル は 初期 ビートルズ を 模範 として シンプル な ロックンロール を 志向 し た こと が 大きな 特徴 と いえる 。
当時 の 日本 の ロック は 英 米 の 新しい 動向 を 意識 し た 流れ で あっ た ため それら と は まったく 関係 の ない ところ から 飛び出し た キャロル の 登場 は 大きな 衝撃 が あっ た 。
キャロル の よう な ロックンロール は それ まで 日本 に は 存在 し なかっ た 。
キャロル 以前 は 、 まだ " ロックンロール " という 音楽 が 世間 で 認知 さ れ て い なかっ た 。
また キャロル が 拠点 に し た 川崎 や 横浜 は 、 ザ・ゴールデン・カップス や パワー ・ ハウス など を 生ん で いる が 、 キャロル は その 後継 バンド で も なく 、 まったく 音楽 関係 者 も 予想 し ない ところ から 出 て き た 印象 が あっ た 。
キャロル は 大衆 性 を 強く 打ち出し オールディーズ の 要素 を ノリ の いい 8 ビート で 、 日本 的 に 分かり やすく 解釈 し て 見せ た 。