実際 に 、 旧版 『 分類 語彙 表 』 によって 分野 ごと の 語彙 量 の 多寡 を 比べ た 結果 に よれ ば 、 名詞 （ 体 の 類 ） の うち 「 人間 活動 ― 精神 および 行為 」 に 属する もの が 27 . 0 %、「 抽象 的 関係 」 が 18 . 3 %、「 自然 物 および 自然 現象 」 が 10 . 0 % など と なっ て い て 、 この 限り で は 「 自然 」 より も 「 精神 」 や 「 行為 」 など を 表す 語彙 の ほう が 多い こと に なる 。

しかしながら 、 その 語彙 量 は 言語 によって 異なる 。

漢語 ・ 外来 語 の 輸入 によって 、 「 正確 だ 」 「 スマート だ 」 の よう な 、 漢語 ・ 外来 語 +「 だ 」 の 形式 の 形容動詞 が 増大 し た 。

なお 、 指示 の 体系 は 言語 によって 異なる 。

英語 の 基礎 語彙 で 、 同じ 親 から 生まれ た 者 を " brother ", " sister " の 2 語 のみ で 区別 する の に 比べれ ば 、 日本語 で は 、 男女 ・ 長幼 によって 「 アニ 」 「 アネ 」 「 オトウト 」 「 イモウト 」 の 4 語 を 区別 し 、 より 詳しい 体系 で ある と いえる （ 古代 に は 、 年上 のみ 「 アニ 」 「 アネ 」 と 区別 し 、 年下 は 「 オト 」 と 一括 し た ） 。

この よう に 、 出自 によって 分け た 言葉 の 種類 を 「 語種 」 と いう 。

文章 の 種類 や 目的 によって 、 など の 表記 が あり うる 。

日本語 の 単純 な 音節 構造 に 由来 する 同音 異義 語 が 漢字 によって 区別 さ れ 、 かつ 字数 も 節約 さ れる という 利点 も ある 。

たとえば 、 東北 地方 で は 「 柿 」 を kag ɨ 、 「 鍵 」 を kãŋ ɨ の よう に 発音 する が 、 この 両 語 を 通常 の 仮名 で は 書き分け られ ない （ アクセント 辞典 など で 用いる 表記 によって 近似 的 に 記せ ば 、 「 カギ 」 と 「{ JIS 2004 フォント | カンキ ゚ }」 の よう に なる ） 。

談話 の 文体 （ 話 体 ） は 、 話し手 の 性別 ・ 年齢 ・ 職業 など 、 位相 の 違い によって 左右 さ れる 部分 が 大きい 。

「 私 は 食事 を し て き まし た 」 という 丁寧 体 は 、 話し手 の 属性 によって 、 たとえば 、 次 の よう な 変容 が ある 。

語 によって は 、 特定 の 尊敬 語 が 対応 する もの も ある 。

語 によって は 、 特定 の 謙譲 語 が 対応 する もの も ある 。

これ は 、 「 夜 も 更け て き た 」 という 話題 を 丁重 に 表現 する こと によって 、 聞き手 へ の 敬意 を 表す もの で ある 。

どの よう な 方言 圏 を 想定 する か は 、 区画 する ため に 用いる 指標 によって 少なから ず 異なる 。

方言 の 東西 対立 の 境界 は 、 画然と 引ける もの で は なく 、 どの 特徴 を 取り上げる か によって 少なから ず 変わっ て くる 。

日本語 の アクセント は 地方 によって 異なっ て いる が 、 無秩序 に 異なっ て いる の で は なく 、 規則 的 な 対応 関係 が ある 。

現代 の 方言 アクセント は 、 各 類 が その 地 で どの よう な 組み合わせ で 統合 し て いる か 、 また 各 類 が どういう アクセント に なっ て いる か によって 比較 する こと が できる 。

発音 の 特徴 によって 本土 方言 を 大きく 区分 する と 、 表 日本 方言 、 裏 日本 方言 、 薩隅 （ 鹿児島 ） 式 方言 に 分ける こと が できる 。

橋本 の 説 は 、 後続 の 研究 者 ら によって 、 「 母音 の 数 が アイウエオ 五つ で なく 、 合計 八 を 数える もの 」 という 8 母音 説 と 受け取ら れ 、 定説 化 し た （ 異説 として 、 服部 四郎 の 6 母音 説 など が ある ） 。